仕事や家事で忙しい日は、毎日の献立を考え、料理を一から用意することを負担に感じることもあります。そんなとき、あらかじめ一品用意してあるだけでも、食事の組み合わせを考えやすくなることがあります。一方で、休日に何品もまとめて作ろうとすると、準備すること自体が新たな負担になってしまうかもしれません。
この記事では、常備菜とはどのようなものなのかをはじめ、用意するものの考え方や、無理なく取り入れる際のポイントを紹介します。
常備菜とは?毎日の食卓を支える一品
常備菜とは、あらかじめ作って保存しておき、日々の食事に取り入れる料理を指します。煮物や和え物などさまざまな料理があり、食事の際に必要な分を取り分けて食べるのが一般的です。
似た言葉に「作り置き」があります。両者に明確な線引きがあるわけではなく、あらかじめ料理を用意しておくという点では共通しています。
「休日に何品もまとめて作る」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、必ずしも多くの料理を用意する必要はありません。夕食を作る際に一品多めに用意したり、時間があるときに副菜を一つ作ったりする方法もあります。
また、保存できる期間は、使用する食材や調理方法、保存状態などによって異なります。「作っておけば数日間は食べられる」と一律に考えず、それぞれの料理に合った保存方法を確認することも大切です。
知っておきたい常備菜のメリット
あらかじめ料理を用意しておく目的は、何品ものメニューを冷蔵庫にそろえることだけではありません。普段の食事づくりのなかで、必要なところを少し補うような使い方もできます。
献立を考える負担を減らしやすい
毎日の料理では、「今日は何を作ろう」と考えるところから始まることがあります。すでに一品用意してあれば、それを基準に残りの献立を考えることも可能です。
例えば、副菜があれば主菜と汁物を考えるなど、すべてを一から決める必要がなくなります。何品用意するかを目標にするのではなく、その日の料理を考える際に利用できる一品を準備しておく、と考えてみましょう。
忙しい日の食事に取り入れやすい
帰宅が遅くなった日や、料理に時間をかけにくい日は、普段と同じように何品も用意することが難しい場合があります。そんなとき、冷蔵庫に食べられるものが用意されていれば、主菜に添えたり、食卓にもう一品加えたりできます。
もちろん、忙しい日に備えて毎回たくさん作る必要はありません。「あと一品あると助かる」と感じる料理から取り入れる方法もあります。
食材を使う予定を考えやすくなる
購入した食材をどの料理に使うのか、あらかじめ考えておく方法もあります。例えば、買った野菜の一部をその日の夕食に使い、残りを別の一品に利用するなど、複数の献立を見据えて使い方を考えられます。
食材を購入する段階で数日分の料理を細かく決める必要はありません。冷蔵庫に何があるのかを確認しながら、次にどのような料理に使えるかを考えるきっかけにしてみましょう。
何を作る?取り入れやすい料理の考え方
用意する料理に決まりはありません。レシピの人気や品数だけで選ぶのではなく、普段の献立と組み合わせやすいかという視点から考えてみましょう。
野菜を使った副菜
煮物や和え物、炒め物など、野菜を使った副菜にはさまざまな種類があります。普段よく購入する食材から、食卓に添えやすいものを考えるのも一つの方法です。
ただし、同じ野菜でも調理方法によって保存の扱いは異なります。作りたい料理を決めたら、その料理に適した保存方法もあわせて確認しましょう。
食卓に少し加えやすいもの
きのこや海藻、豆類など、普段の献立に加えやすい食材を使って一品用意する方法もあります。主菜をその日に作り、副菜は用意してあるものを組み合わせるなど、料理ごとに役割を分けて考えると、日々の食卓にも取り入れやすくなります。
普段から食べ慣れているもの
普段からよく食べているものや、ほかの料理と組み合わせやすいものなど、自分や家族の食事に合う一品から考えてみましょう。特別なメニューを新しく覚えなくても、いつもの料理のなかから選ぶことができます。
無理なく続けるには?作るときに意識したいこと
あらかじめ料理を用意することが負担になってしまっては、毎日の食事づくりを楽にするという目的から離れてしまいます。品数や作る曜日にこだわりすぎず、自分が取り入れやすい方法を探してみましょう。
最初から何品も用意しない
一度に複数の料理を作っておく方法もありますが、毎回同じように準備する必要はありません。初めて取り入れるのであれば、まずは一品だけ作ってみる方法もあります。実際に食卓でどのくらい利用するのかを確認しながら、必要に応じて品数や量を調整していきましょう。
休日をすべて料理の時間にしない
休日にまとめて準備する方法が、自分の生活に合うとは限りません。せっかくの休みに長時間料理をすることが負担になるのであれば、平日の食事づくりの延長で準備する方法もあります。
夕食を作る際に一品だけ多めに用意する、時間に余裕がある日に翌日以降にも使える料理を作るといった方法もよいでしょう。普段の料理のなかで無理なくできる範囲を考えてみてください。
食べ切れる量を考える
多く作れば、その分だけ食事づくりが楽になるとは限りません。家族の人数や食べる量、ほかの献立との組み合わせなどによって、必要な量は変わります。最初は少なめに用意し、どの程度あれば使いやすいのかを確かめながら調整する方法もあります。作る量そのものではなく、実際に食卓で使いやすい量を意識してみましょう。
衛生面にも気を配る
作った料理をすぐに食べず保存する場合は、衛生面への配慮が必要です。食材や料理によって適した扱い方は異なりますが、基本的には次のような点を確認しておきましょう。
- 清潔な調理器具や保存容器を使用する
- 保存する料理は、必要に応じて浅い容器に小分けするなど、早く冷えるようにする
- 料理に適した温度や方法で保存する
- 作った日が分かるようにしておく
- 長時間、室温に置いたままにしない
- 見た目やにおいだけで安全性を判断せず、時間が経ちすぎたものや異常を感じるものは食べない
保存期間を自己判断で長く設定せず、使用した食材や料理に応じた保存方法を確認することが重要です。
頑張りすぎない!上手な手の抜き方
毎日の料理を少し楽にしたいのであれば、すべてを手作りしたり、完成した料理を何品も用意したりする必要はありません。忙しさやその日の予定に合わせて、できる範囲で準備しておきましょう。
例えば、次のような方法があります。
- 市販の商品を組み合わせる:冷凍野菜や缶詰、パウチ食品、惣菜などを活用し、主菜だけ作る、副菜だけ市販品にするといった方法があります。
- 下ごしらえだけ済ませておく:完成した料理を用意せず、次の調理に必要な下処理だけ行っておく方法もあります。保存する場合は、食材に合った方法を確認しましょう。
- あえて作らない日や週をつくる:忙しいときは、その日に食べる分だけ作ったり、市販の商品を利用したりするのも一つの方法です。
毎週決まった品数を用意することよりも、「今週は何を準備しておくと便利か」を考え、そのときの生活に合わせて調整することがポイントです。

まとめ
常備菜は、決まった品数を毎週用意するものではありません。一品だけ作っておく、市販の商品を組み合わせる、下ごしらえだけ済ませるなど、暮らしに合わせてさまざまな取り入れ方ができます。
保存方法や衛生面にも気を配りながら、自分や家族が無理なく食べ切れる量を考えることも大切です。毎日の料理を少し先回りする方法の一つとして、負担にならない範囲で活用してみましょう。
